2014年5月28日水曜日

山梨県都留市の小水力発電施設を見学

 これで3度目となりますが、21日(水)に富士山の絶景が間近で見られる都留市に小水力発電施設の見学に行って参りました。とは言えこの日は雨天、しかしながら深い新緑の風情は素晴らしいものでした。人口32,088人のこの市は古くから絹織物産業を中心にさかえ、家中(かちゅう)川から富士山の潤沢な水が市内に流れ、その豊富な水量を生かし、水車で精米製粉を行っていたといいます。

元気くん1号
平成16年4月都留市制50周年を記念して、水のまち都留市のシンボルとして、また、利用可能なエネルギーの中で、最も期待される小水力発電の普及・啓発を図ることを目的に、市役所を供給先とする下掛け水車方式による小水力発電所を市民参加で実施することにしたとのことです。市役所庁舎前を流れる家中川に、最大で20kwの発電能力を有する直径6mの木製下掛け水車を設置、これが元気くん1号でありその後2号・3号が設置されました。また、この事業はNEDO(新エネルギー・産業技術総合開発機構)の水力発電施設の設置に係る新技術導入事業として自治体として全国ではじめて実施されたものです。
 
そこで改めて小水力発電設置の意義を考えますと、小水力発電にとって水の安定的な流量を確保するためのメンテナンスは不可欠ですが、小水力発電に適しているのは農業用水路など地域住民の生活市街地とも言えます。こうした生活圏内への設置は地域密着型の雇用を生み出し、地域防災に貢献できるとともに、地方経済の活性化と地域の安全対策に貢献できるものと思います。

0 件のコメント:

コメントを投稿